《臺灣女性文學的黎明:從描寫的對象到談論的主體(1945-1949)》新書出版

學術出版
臺灣大學文學院臺灣研究中心電子報第75期
2021-12-31

目次

はしがき
凡例

第Ⅰ部 描かれる「台湾女性」──日本統治期台湾新文学のテーマとして

 第一章 張我軍の新詩「乱都之恋」から中国語白話小説「白太太的哀史」まで
 ──台湾新文学と婦女問題
  一 台湾新文学と婦女問題
  二 張我軍略歴──一九二〇年代までの足跡
  三 二〇年代の「恋愛」「結婚」「婦人問題」をめぐる議論
  四 新詩「乱都之恋」について
  五 中国語白話小説「白太太的哀史」について
  六 漢民族に普遍的なテーマを扱った作品として

 第二章 王昶雄「鏡」試論
 ──決戦時期台湾における自己探求の物語
  一 小説「鏡」発見の経緯
  二 王昶雄略歴
  三 小説「鏡」について
  四 問題の所在
  五 主人公たちの心理変遷
  六 王作品に通底するアイデンティティ
  七 小説タイトルが意味するもの

第Ⅱ部 失われた「台湾女性」──戦後初期の文化再建のなかで

 第三章 『胡志明』から『アジヤの孤児』へ
 ──改編の意味を戦後の文脈から考える
  一 『胡志明』の文学史的位置
  二 呉濁流略歴
  三 小説『胡志明』とその版本について
  四 先行研究
  五 改編の意味──戦後日台双方の文脈から考える
  六 二つのテクストの異同
  七 日本人読者の反応
  八 改編の意義と失われたもの

 第四章 楊逵の作品改訂にみる戦後初期台湾の文化再建
  一 日本時代の作品改訂と楊逵の方法
  二 楊逵略歴
  三 先行研究
  四 テクスト改訂について
  五 大陸との文化的連帯を目指して

 第五章 呉濁流「ポツダム科長」にみえる創られた台湾人「新女性」
  一 戦後初期の台湾文学と「台湾新女性」の虚像
  二 小説「ポツダム科長」について
  三 先行研究
  四 戦後初期の文学作品に描かれた台湾女性
  五 「ポツダム科長」に描かれた「台湾新女性」
  六 外省人男性がみた台湾人女性
  七 「ポツダム科長」の女性形象とその限界

第Ⅲ部 あらわれた「台湾女性」──戦後島外からおし寄せた力のもとに

 第六章 『台湾新生報』「台湾婦女週刊」に掲載された新詩の意味
  一 文学史における女性作家の不在(一九四五─四九)
  二 先行研究
  三 『新生報』「婦女」について
  四 「婦女」に掲載された新詩
  五 他紙掲載の新詩にみる台湾女性
  六 女性形象の比較検討
  七 戦後台湾女性文学の習作として

 第七章 陳蕙貞『漂浪の小羊』に描かれた女性たち
  一 「内地」生まれの台湾少女による台湾文学
  二 陳蕙貞略歴
  三 『漂浪の小羊』について
  四 先行研究
  五 『漂浪の小羊』の女性像──母娘の形象と主体性の描かれ方
  六 作品が内包する可能性

初出一覧
参考文献
あとがき


編者介紹

豊田周子,名城大學外國語學院副教授。 大阪市立大學大學院文學人文研究科文學博士。 專攻台灣文學和中國現代文學。 主要文章包括《後口府早期台灣女性文學的發現》——《台灣新報》和《台灣婦女周刊》欄目詩意,《野草》第100期紀念刊,2018),《日本《麻花文學研究》《日本當代中國文學研究的觀點》《台灣東亞文化研究》2016年第3期)《台灣民間文學集》1930年代新台灣知識分子的文化創作, 2011) 等。 譯文包括《白蟻夢魘》(合譯,神文書院,2011)和海石的《紅鞋》(《殖民文化研究》,2009年第8期)。