《帝国幻想と台湾 1871-1949》新書出版

學術出版
臺灣大學文學院臺灣研究中心電子報第76期
2022-02-28
目次

総論 帝国幻想と台湾
Ⅰ 一九世紀後半~二〇世紀前半の台湾と帝国幻想
 1 「化外の地」から文化的植民地へ 1871 ~1906
 2 近代化建設と同化の困難 1907 ~1931
 3 躍進台湾への変貌 1932 ~1936
 4 日中戦争の始まりと皇民化運動の強化 1937 ~1940
 5 「大東亜戦争」と帝国幻想の終焉 1941 ~1949

Ⅱ 植民地とモダニズム
 1 都市景観──文化の複層性と風土
 2 鉄道とツーリズム──観光対象としての植民地
 3 統治と警察──被統治者のアイデンティティ
 4 実業と糖業──花形産業の光と影
 5 日本語教育──「国民」育成のための「国語」教育
 6 医学と伝染病──公共衛生と台湾の近代医学
 7 神社と仏閣──古来の神々と皇民化政策

Ⅲ 文化のなかの帝国
 1 ラジオ──帝国の声をもたらす装置
 2 映画──娯楽・芸術・国策のはざま
 3 スポーツ──国民精神の涵養
 4 演劇──統治か、覚醒か
 5 美術──南方憧憬とエキゾティックな色彩
 6 食──同化と差異
 7 ファッション──都市をいろどる男女の姿

Ⅳ 日本統治期の出版・新聞メディア
 1 台湾総督府──植民地の「知」の体系の構築
 2 台湾日日新報社──台湾総督府との深い関わり
 3 台湾新聞社──台湾中部の新聞社
 4 台南新聞社──台湾南部の代表的新聞社
 5 台湾の出版社──民間メディアの立ち位置

Ⅴ 日本統治期の雑誌メディア
総合誌・グラフ誌
 『高山国』『旬刊台新』『新台湾』『台湾公論』『台湾青年』『台日グラフ』
実業と社会事業
 『実業之台湾』『社会事業の友』『台湾』『台湾協会会報』『台湾警察協会雑誌』『台湾警察時報』『台湾建築会誌』『台湾実業界』『台湾自動車界』『台湾時報』『台湾社会経済』
大東亜・皇民化・南進
 『薫風』『親民』『台湾大アジア』『台湾鉄工業統制会会報』
日本語教育と学校
 『国語の台湾』『国光』『翔風』『青陽会会報』『第一教育』『台高』『台大文学』『台湾総督府国語学校校友会雑誌』
博物学・民俗学・医学
 『台衛新報』『台湾博物学会会報』『万寿果』『民俗台湾』
小説と詩歌
 『愛書』『あぢさゐ』『ガシユマル』『華麗島』『原生林』『紅檜』『新建設』『先発部隊』(『第一線』)『川柳国姓爺』『台湾芸術』『台湾新文学』『台湾文学』『台湾文芸』『熱帯詩人』『風景』『フォルモサ』『文芸台湾』『媽祖』『無軌道時代』『ゆうかり』『緑珊瑚』『若草』
旅行とスポーツ
 『運動と趣味』『趣味登山会会報』『台湾運動界』『台湾山岳』『台湾鉄道』『台湾の旅』『旅と運輸』『旅と釣』
映画・演劇・エンターテイメント
 『映画生活』『演芸とキネマ』『華光』『THE DANCE』『台湾芸術新報』『台湾日日写真画報』『台湾邦楽界』『ネ・ス・パ』
婦人と児童
 『児童街』『台湾愛国婦人』『台湾婦人界』『童心』『婦人と家庭』

Ⅵ 資料編
 関連年表 1871 ~1949
 主要参考文献一覧

あとがき
人名索引

作者簡介

和田博文(🇯🇵東京女子大学副学長)、吳佩珍(🇹🇼國立政治大學臺文所副教授兼所長)、宮内淳子(🇯🇵帝塚山学院大学教授)、横路啓子(🇯🇵前輔仁大學日文系教授)、和田桂子(🇯🇵清泉女子大学文学部英語英文学科教授)